要件定義書作成サービス

1. サービス概要

DXプロジェクトにおける要件定義フェーズを支援するサービスです。お客さまの視点で、ベンダーに依存しない要件定義を行うためのメンバーをスポットで活用いただくことができます。

2. 提供内容

2.1 対象範囲・前提条件

  • スコープ・前提条件
    • キックオフまでにプロジェクトの対象範囲や前提条件、連携システムなどを整理・決定します。
    • 事前にヒアリングシートを配布することで、お客さまの工数負荷を可能な限り低減します。

2.2 成果物(例)

  1. 用語集
    • プロジェクト内で使用する重要用語や定義を整理・統一し、コミュニケーションロスを防ぎます。
  2. 新業務フロー
    • 現行業務フローを分析し、デジタル化を見据えた理想の業務フローを設計します。
  3. 新業務ルール
    • DX推進に向けたルール・プロセス・ガイドラインを策定します。
  4. 機能要件/非機能要件
    • 必要な機能と品質(性能・可用性・セキュリティなど)を整理し、上場企業の監査にも耐えられるドキュメント化を目指します。
  5. ユースケース/ユースケースシナリオ
    • 各システムの利用シーンを具体的に示し、業務プロセス全体を可視化します。

2.3 作業プロセス

  1. 現行業務フローの把握(現場ヒアリング)
    • キックオフ後の初期4週間を目安に、事前に配布したヒアリングシートおよび現場インタビューを通して、既存の業務フローや課題を洗い出します。
  2. 新業務フロー/新業務ルールの立案と検討
    • お客さまのPMO(事務局)と密に連携しながら、DX視点で最適な業務フローとルールを検討します。
  3. 機能要件/非機能要件の立案と検討
    • 機能面だけでなく、セキュリティ・パフォーマンス・可用性などの非機能要件も網羅します。
    • 別途リスク管理簿を作成し、想定されるリスクや制約事項を可視化・管理します。
  4. ユースケース/ユースケースシナリオを使った新業務ウォークスルー検証
    • デジタル化されたペーパープロトタイプや専用ツールを活用し、ユースケースに基づくウォークスルー検証を行います。
    • フィードバックを反映し、要件定義書をブラッシュアップします。

2.4 作業アプローチ

  • ウォーターフォール型のWBS策定
    • 作業は基本的にウォーターフォール型の進め方を想定していますが、お客さまのスケジュールや要望に応じて柔軟に対応可能です。
    • キックオフまでにWBSを準備し、週1回の定例MTGで進捗確認・課題共有を行います。
  • アウトプットの保管・共有
    • 作成したドキュメントはWIKI上で共有し、リアルタイムに更新・管理します。
    • 要件定義書・ユースケースシナリオは、次フェーズ(構築・開発)のインプットとして利用しやすい形で整理します。

2.5 プロジェクト体制・役割分担

  • お客さま側
    • PMO(事務局)を設置いただき、プロジェクト責任者・各部門のキーマンが合流して要件・仕様をレビューします。
    • 定例MTGは週1回、ヒアリング/インタビューは随時実施します。
  • 当社側
    • 要件定義の専門メンバーが、お客さまPMOと連携しながら資料作成・ヒアリングなどを実施します。
    • 定期レビューを通して品質を担保し、最終的にプロジェクト責任者の承認を得る形で要件定義書を完成させます。

3. スケジュール・価格

3.1 スケジュール(標準的な例)

  • キックオフ → 現場ヒアリング(4週間)
    • 関係各所へのヒアリング、既存ドキュメント/ヒアリングシートの分析
  • 要件検討(4週間)
    • 新業務フロー・ルール、機能要件/非機能要件、ユースケースの検討・作成
  • レビュー(2週間)
    • ドキュメント一式のレビュー、ウォークスルー検証、最終調整
  • 要件定義書の承認・クローズ

※ 上記はあくまで標準的な期間であり、プロジェクト規模に応じて調整可能です。

3.2 価格

  • 3,000,000円(税別)から
    • 期間中であれば追加要望・追加作業が発生しても追加コストは発生しません。
    • 対象の規模や期間によって必要なメンバー構成を決定し、お見積りを提示いたします。

4. このサービスで解決されること

  • ベンダーに依存しない視点からの要件定義
    • お客さま側の利益を最優先した要件整理が可能です。
  • 上場企業クラスの監査にも耐えうる品質
    • リスク管理・非機能要件の明確化などを通じて、監査対応力を強化します。
  • プロジェクト推進の省力化・スピードアップ
    • ヒアリングシートの事前配布やPMO設置、週次MTGなどにより、スムーズかつ効率的に進行します。
  • 構築フェーズへのスムーズな引き継ぎ
    • WIKI上でのドキュメント管理により、変更点や追加要望がリアルタイムに反映され、開発ベンダーへの情報共有が容易になります。

5. 今後のステップ

  1. 要件定義支援サービスご契約・キックオフ
  2. ヒアリングシート配布・現場ヒアリング開始
  3. 新業務フロー・業務ルールの検討→レビュー
  4. 機能要件/非機能要件/ユースケースの検討→レビュー
  5. 最終レビュー・要件定義書の承認→プロジェクト次フェーズへ移行